緩和ケア病棟

うちの病院にも新たに緩和ケア病棟が新設され、20日にオープン。
構想は何年も前からあって、ようやく実現された。
全16床ですべて個室。半数は無料の個室ということで患者にとってはありがたい。
緩和ケア病棟やホスピスへの転院となっても、無料の個室は少ないことも多く、待機が長くなってしまうことがある。そう思うと良心的だと思う。

手術や薬物療法など、治療の継続は経済的負担も大きい。NETは他の悪性腫瘍よりも進行は緩やかと言われてるし、治療年数が長い人や若くして発症する人もいる。
働きながら病気とうまく付き合っていくことも課題だし、どのようにお金を使い、残していくかも大切な問題だと思う。


新設にあたって、医師はペインクリニックの先生が中心となり、看護師は各病棟から人選された。
消化器病棟ではターミナル患者さんも多いため、うちからも異動があった。
異動前には何度か「どお?」と希望を聞かれたことがあった。どの程度、師長さんが本気だったかわからないけど、行きたいとは言えなかった。
もともと院内での緩和ケアのエキスパートコースや緩和ケア学会に参加したりと興味がないわけではなかった。
整えられた環境の中で、患者さんやご家族さんのケアができること、一から病棟の基盤をつくっていくことはやりがいがあると思う。
だけど、どこかにいつかお世話になる病棟かも知れないという思いがあった。

言えなかったくせに、いざいよいよ開設となると、ほんのちょっとだけ、希望してたらどうなってただろうと考える。
この先どうなるかわからないし、今後どのような治療を選択するかもわからない。いつかがどれくらい先なのかも。
だから、いっそうのこと、自ら働いて、自分の目でそこがどんな病棟なのか確かめるくらいの勢いでぶつかっていけたらよかったのかなと。

いやいや、出来なかったから言えること。ないものねだりですよね。
実際、ターミナルケアは身体的な苦痛緩和はもちろん、心と心のつながりが大切。患者さんやご家族さんへの思い入れも強くなるし、受け持つ看護師の中にも「こうしたほうがよかったんじゃないか」とか色んなジレンマや葛藤が生じる。時には受け持つ看護師が疲れてしまうこともある。それだけ人の命は尊い。

今でもターミナル患者さんや同じ疾患の患者さんを受け持つと、自分と重ね合わせてしまうのに、果たしてほんとにちゃんとやってけるのかも疑問。病気はゆっくりであったとしても進行していくだろうし、気持ちの揺れもその時々で変わっていく。
今はまだ患者さんやご家族さんに自分の病気のことを話したことはない。ただ何度か話そうかなと迷ったことがある。
看護師の自分はプロとして患者さんと接しないといけないと思う半面、看護師である前に人であり、人と人としての付き合いなら自分の思う通りに行動してもいいのかなと思ったり…。難しい。

ちょっと話はずれたけど、結局、
~たら、もし~はない。うちはうちで、今ある場所でできることをやるしかない。どこであっても、自分の気持ち次第だと思う。エキスパートではなくジェネラリストを目指して、時には熱く、時には手抜きしながら頑張り過ぎずにボチボチやっていけたら、まっいっか。
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